
最近、薬局でレスプレンが見つからないんだけど、もしかして製造中止になったの?



それ、気になりますよね。実はレスプレンには製造中止になった規格もあるんです。詳しくはこの記事で解説してますよ!
子どもや家族でレスプレンを使っていて、代替薬を探している方
咳止め薬で眠気が気になる方
市販薬で安心して使える代替品を知りたい方
レスプレンが製造中止の理由は?


製造中止となった背景
レスプレンはかつて広く処方されていた咳止め薬ですが、「レスプレン錠20mg」は2023年11月末をもって販売終了となりました。背景には、以下の要因が挙げられます。
- 製造元の移管(中外製薬 → 太陽ファルマ)による供給体制の見直し
- 新型コロナやインフルエンザ流行による需要急増
- 薬価の低さにより採算が取れず、製造継続が困難に
現在も「レスプレン錠30mg」などは限定出荷状態が続いており、今後の供給安定化も不透明です。
現在の供給状況と医療機関の対応
医療機関では代替薬の使用や、必要最小限の処方で対応しています。また、厚生労働省も一部の薬剤について増産要請を行うなど、業界全体での対策が進められています。
眠気や副作用、代替市販薬解説!


レスプレンの副作用と注意点
レスプレンの主な成分はクレゾールスルホン酸カリウムで、咳を和らげる作用があります。副作用として報告されているのは以下の通りです。
- 眠気
- 胃の不快感
- めまい
- アレルギー反応(まれ)
特に眠気は運転や集中を要する作業に影響を与える可能性があるため、服用時は注意が必要です。
レスプレンの代替となる市販薬3選とその違い
① メジコン(成分:デキストロメトルファン)
- 作用の違い:中枢神経に直接作用し咳を抑制。レスプレンが気道粘膜の炎症を和らげるタイプなのに対し、メジコンは咳そのものを抑えるタイプ。
- 眠気の違い:眠気が起きにくく、日中の服用に向いている。
- 特徴:小児向けシロップもあり、家族全員で使用しやすい。
② ストナ去たんカプセル(成分:L-カルボシステイン)
- 作用の違い:痰を出しやすくする去痰薬。レスプレンは炎症鎮静が中心だが、ストナは粘液の質改善が目的。
- 眠気の違い:ほとんど報告されておらず、安全性が高い。
- 特徴:湿った咳(痰が絡む咳)に向いている。
③ エスエスブロン錠(成分:ブロムヘキシン+抗ヒスタミン等)
特徴:風邪による複合症状(咳・鼻水など)に適している。
作用の違い:咳を抑える成分とアレルギーを抑える成分が配合されており、複合的な効果を発揮。レスプレンにはアレルギー抑制効果はなし。
眠気の違い:抗ヒスタミン成分(d-クロルフェニラミン)が含まれているため、眠気が出やすい。
どんな人にどれが向いている?
- メジコン:咳だけを抑えたい方、眠気が気になる方
- ストナ去たんカプセル:痰が多く、眠気を避けたい方
- エスエスブロン錠:咳以外に鼻水やくしゃみも伴う方、夜間にしっかり効かせたい方
このように、レスプレンは咳の原因そのものを抑えるというよりも、炎症や粘膜刺激を緩和するタイプの薬でしたが、代替薬はそれぞれ作用点が異なるため、症状と生活スタイルに合った選び方が重要です。市販薬を選ぶ際には、薬剤師に相談しながら自分に合ったものを見つけてください。
まとめ
レスプレンが製造中止になった理由には、製造元の変更や供給体制の問題、薬価の低さが背景にあります。現在でも一部の規格は出荷制限が続いており、完全な代替を求める方が増えています。
咳止め薬は成分によって効果や副作用が異なるため、自身の症状や生活スタイルに合わせた市販薬選びが大切です。今回ご紹介した代替薬を参考に、ご自身に合ったケアを見つけてみてください。












